屋久島、屋久杉
先日、屋久島に行ってきました。屋久島といえば「屋久杉」が有名でしょう。屋久杉とは、屋久島に生える樹齢1000年以上の杉のこと。1000年未満は「小杉」と呼ばれます。数百年でも小杉とは、スケールの大きい話です。
中でも特別なのが、島のシンボル的存在「縄文杉」。これまで確認されている中で最大の屋久杉とされ、樹齢は2170年~7000年と諸説あるものの、とにかく長いことは間違いなし。縄文杉に「会う」ことを目当てに来島する観光客も多いようです。
屋久島に来たからには縄文杉を見てみたい。という気持ちはあったものの、縄文杉への道のりは登山口から約10時間、往復22キロという本格トレッキング。日ごろ運動不足の我が身には非常にハード。
今回は無謀な挑戦は見送り、ハイキングコースが整備された「ヤクスギランド」、そして、『もののけ姫』の舞台と言われる「白谷雲水峡」を巡りました。縄文杉には及ばないものの、樹齢1000~3000年の著名な杉をいくつも見ることができました。
屋久島の山地は栄養が乏しい花崗岩の地質で、深い森の中には光合成に必要な日光もなかなか届きません。こうした厳しい環境の中で育つため、屋久杉は生長がゆっくりで、年輪が詰まり、長生きで、色が濃く、香りも強いのだそうです。逆境を生き抜く屋久杉の生命力に、感じるものの多い旅となりました。
これからの人生・後半戦、体力づくりをして、次回は縄文杉に会いたいと思います。