心理と真理をつなぐゲシュタルトの可能性
こんにちは。
今日は、私のちょっとしたご報告から始めたいと思います。実は、今年の6月下旬に単行本を出版しました。
ナチュラルスピリットさんから刊行された、少し長めのタイトル──
『宇宙につながっている〈本当の自分〉に気づき安心して生きていく』 です。
出版社がタイトルを付けてくださったので、かなりスピリチュアルな響きになっていますが(笑)、中身は私が長年学んできたゲシュタルトセラピーをベースに書いたものです。
私はゲシュタルトセラピーに出会ってから15年が経ちます。ゲシュタルトの「気づき」や「今ここ」を体験的に理解していく中で、私がもう一方で自己探求していた“真理”の世界に自然とつながっていきました。
ゲシュタルトでは、私たち一人ひとりが世界の全体性の一部であること(場の理論)、そして善悪の判断を脇に置き、「ありのまま」を観ていくこと(現象学)を大切にします。
それは、私にとって東洋哲学──インドのアートマン・ブラフマンや、中国の老子・荘子が説く世界観──と深く響き合うものがありました。
ゲシュタルトは西洋哲学を多く取り入れていますが、それと同時に東洋哲学にも繋がるように私には感じられています。
このような東洋哲学は馴染が多いところでは『禅』・『タオ』と呼ばれているところにも繋がり、精神世界の分野にも入っていきます。
世間一般的には馴染の少ない言葉ですが、その世界観を近年では『非二元』とも呼ばれています。
その非二元の要素とゲシュタルトの要素を取り入れたものが今回出版した内容です。
ゲシュタルトセラピーは、今自分に何が起きているのか。世界をどのように認識しているのか、今ここで起きていることをしっかり捉えることで、この全体性の中で自分はどのように存在し、選択をしているのか…に気づいていきます。
その視点は思考の世界(中間領域)から離れて、今をしっかりと体験して生きていくことに繋がります。
今起きている自分自身のことを理解し、抵抗もコントロールのせず今の自分をありのまま受け入れて、起こるがままに任せて動きを見ていく。
そのありのままと共にいるのはゲシュタルトセラピーの〈変容の逆説的理論〉そのものですね。そして、東洋哲学の老子が伝えた『無為自然』。
思考に囚われず、「今ここ」にいる自分と一緒に過ごせること。
それが安心の入り口であり、人生をより自然に生きるための鍵であることを伝えています。
私は精神世界系のお話会でも、ゲシュタルトのミニワークを行っています。
ほんの短い時間でも、自分に丁寧に触れることで気づきが生まれ、ありのままの自分に気づき「自己受容」が起こります。その瞬間、内側が統合され、深い癒しの体験をしていただけます。
ゲシュタルトを知らなかった方にも、この感覚を味わっていただけることは、ゲシュタルトを広める方法の一つだと思っていますし、本当に自分を楽にしていけるツールとして取り入れていただけると思っています。
近年、『風の時代』と云われてスピリチュアルな発信が多くみられます。本を出版した私が云うのもなんですが、書店の精神世界のコーナーは昔に比べて大きく広がっています。
でも、単にスピリチュアルな浮いた感覚に漂うのではなく、本当に真理の世界を生きたければ「今ここ」で起きている事実をしっかりと受け止め、この世界と一体で生きること。
それが必要になります。
これこそが私が本を通して伝えたかった“グランディングした視点”でした。
ゲシュタルトセラピーは単に心理学の視点だけでなく、スピリチュアルな風潮が流行っているこの時代に本当に「この世界と共に生きるとはどうゆうことなのか」を教えてくれた出会いでした。
精神世界を探求されている方が、ゲシュタルトを知り、体感して自分の真実と出会う…、そんな、ゲシュタルトの更なる広がりができることを願っています。