金魚鉢のグループプロセス
7月のゲシュタルト療法学会の国際招聘講師はPeter Coleである。アイルランドのIAAGT大会に出席した時に、プロセスグループに参加した野妻裕美と陣内祐輔が同じグループにいた彼と知り合いになった。
もともとはAnsel博士を招待したかったのだが高齢になり、彼が推薦してくれたのがPeterである。
Peterはグループで行うゲシュタルトのセラピストである。彼はこれをゲシュタルト グループ セラピーと呼んでいます。
通常のゲシュタルトWSと何が違うのか。一つは個人のワークに重きを置かずに、グループのプロセスで個々人に起きてくることに焦点を当てる。
Peterによればフリッツ パールズのスタイルはグループの参加者の個人のワークを中心にするスタイルであり、ホットシート型である。
Peterが行うのは、8人くらいのグループである。
今回の大会では参加者が多く、グループプロセスに参加する8人位が小さな輪になり、他の人達はその輪の外側に座り、観察する方式であった。
ちょうど金魚鉢から中の金魚たちの動きを見るように、外側の人達はグループの人たちの気持ちの動きを観察する。
Peterの静かに問いかけるプロセスに沿って、8人のグループの一人一人が感じたことを表現していくのだ。
このプロセスの観察はとても興味深いもので、少しずつグループの深みが増してくるのが分かってとても良かった。
一回二時間くらいの集まりを月一回行う、年に数回行うなどグループの性格や参加者の社会的な立場によって決めているとのこと。
GNJでもいつかやってみたいと思う。