ゲシュタルト療法をファシリテートする、心理療法の専門家「ファシリテーター」がワークショップの雰囲気やセッションの内容などに触れるブログを紹介しています

GNJファシリテーターブログ

ファシリテーター:百武 正嗣

百武 正嗣

カリフォルニア州立大学大学院心理学部卒。 ゲシュタルト、フェルデンクライス・メソッド、ヨーガ、心理学を取り入れた「気づきのセミナー」を全国各地で開催。 またリラクゼーションの指導にもあたっている。 フェルデンクライス国際ライセンス取得。

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金魚鉢のグループプロセス

2023年7月22日 17:16

7月のゲシュタルト療法学会の国際招聘講師はPeter Coleである。アイルランドのIAAGT大会に出席した時に、プロセスグループに参加した野妻裕美と陣内祐輔が同じグループにいた彼と知り合いになった。

もともとはAnsel博士を招待したかったのだが高齢になり、彼が推薦してくれたのがPeterである。

Peterはグループで行うゲシュタルトのセラピストである。彼はこれをゲシュタルト グループ セラピーと呼んでいます。

通常のゲシュタルトWSと何が違うのか。一つは個人のワークに重きを置かずに、グループのプロセスで個々人に起きてくることに焦点を当てる。

Peterによればフリッツ パールズのスタイルはグループの参加者の個人のワークを中心にするスタイルであり、ホットシート型である。

Peterが行うのは、8人くらいのグループである。

今回の大会では参加者が多く、グループプロセスに参加する8人位が小さな輪になり、他の人達はその輪の外側に座り、観察する方式であった。

ちょうど金魚鉢から中の金魚たちの動きを見るように、外側の人達はグループの人たちの気持ちの動きを観察する。

Peterの静かに問いかけるプロセスに沿って、8人のグループの一人一人が感じたことを表現していくのだ。

このプロセスの観察はとても興味深いもので、少しずつグループの深みが増してくるのが分かってとても良かった。

一回二時間くらいの集まりを月一回行う、年に数回行うなどグループの性格や参加者の社会的な立場によって決めているとのこと。

GNJでもいつかやってみたいと思う。