自然の中の暮らし
私の住まいは茨城県鹿嶋市です。
東京から車で1時間半程度なのですが、たったその程度で自然が豊かな場所になります。
砂浜で広々とした海と、自然に育った木々や草が茂っていて、最寄りのスーパーは車で10分かかるし、ウーバーイーツもデリバリーピザすらない場所です。
この土地に3年半前に移住してきました。
移住する前は東京で暮らしていて、その前は大阪や名古屋と都会暮らししか知らない私ですが、定年退職後はのんびりゆったり暮らしたいと思い田舎暮らしを選んだわけです。
ここでの暮らしは自然との共存です。
今の時期は草が成長する勢いは半端なくて、庭の草取りや芝生の手入れなどに追われています。
庭には季節ごとに実がなる木があり、先日は梅の木に実った梅と庭にある赤紫蘇で梅干しを作り、夏の日差しで土用干しをして来年食べる梅干しの仕込みをしました。
夏の時期は茗荷が収穫され、秋には庭の柿の木に実った柿でジャム作りをし、冬には夏みかんでマーマレード作りですね。
夏の時期は、ご近所の農家さんが畑で収穫したスイカを持ってきてくれます。畑で完熟させたスイカは甘みが抜群で水みずしく、昼間に庭のお手入れをして汗まみれになった身体には最高です。
スイカはミネラルたっぷりで水分補給や熱中症にもいいですよね。夏に身体が必要な成分を自然の恵みからしっかりと摂らせてもらえます。
このような田舎暮らしをして、四季の変化や、季節の食べ物、野鳥や虫の鳴き声など、それらが身体に与える影響の大きさをここに住んで感じています。
私たちは五感で外界に気づき、その影響を受けて内側を自己調整していくとゲシュタルトでは学びます。それが、都会と田舎暮らしでは、こんなに違うのかと思うのです。
外界にある自然は季節ごとに留まることなく常に大きくな変化をみせてくれます。
それに影響されて、日常の作業や身体の感覚や食生活も都会にいる頃より大きく変わります。
体験がそれだけ変化するので、私の身体もそれに合わせて柔軟に自己調整していきます。そして、それが思考や心の柔軟性に繋がっていく感じがしています。
自然が相手だと、「~ねばならない」が通用しなくて、その時その時の状況次第で対処することになります。 その対応のおかげでしょうか、自分に対しても、人に対しても、成り行きにお任せするという選択をすることが多くなりました。
都会にいた頃は、自分が中心で日常が動いていましたが、ここの暮らしは自然が中心で暮らしていきます。それが環境に合わせて自己調整する力を養い、有機体として人間を豊かに生きる人生を創り出しているように思います。そして、自分は自然と共存している自然の一部だと感じる事ができます。
さて、そろそろ暑い夏も終わり、窓を全開にすると自然の風が部屋の中を吹き抜ける心地よい季節になります。我が家の柿の木の柿は、まだ青いのですがふっくらと膨らみ始めています。
さてさて、今年の柿はどれぐらい採れるのかな。