ゲシュタルト療法をファシリテートする、心理療法の専門家「ファシリテーター」がワークショップの雰囲気やセッションの内容などに触れるブログを紹介しています

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ファシリテーター:渡辺 トヨ子

渡辺 トヨ子

1937年栃木県に生まれ、最高裁判所診療所の看護師として39年在籍、定年退職。 1986年パールズの愛弟子であるポーラに出会い、逝去されるまでの15年間、ゲシュタルト療法を学ぶ。 2020年SEP取得(トラウマ療法プラクテショナー)。

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私の健康法

2023年3月15日 19:07

~恐ろしい名前を持つ「ジゴクノカマノフタ」を食す~

25年ほど前偶然テレビで出会ったのが、薬草「ジゴクノカマノフタ」についての紹介番組だった。テレビの映像では鮮やかな紫藍色の花が地面にへばりついて咲いていた。なんとその薬草は我が家の庭にも咲いていたのだ。私が植えたのではなく、名前も知らなかった。

「ジゴクノカマノフタ」の名前の由来

放射状に広げた葉の様子を、「地獄の釜の蓋」に見立て、地獄では釜に蓋をして、病人をこの世に追い返すと考えたというのである。繁殖力はすごいもので、たちまちに大地を覆い隠してしてしまう。

何よりも私を引き付けたのは薬草の効能だった。

煎じて服用すれば、鎮咳、去痰、抗菌、吐瀉などに作用し、たいていの初期症状は治してしまう。あるいは生の葉を磨り潰したもの、またはその汁を火傷や切り傷、虫刺され、腫物に直接塗布して用いる。

万病薬の意味で「医者いらず」「医者殺し」「医者倒し」と呼ばれるほどである。

別名キランソウとも呼ばれ、3月~5月が最盛期なのだが、我が家の庭はビルに囲まれて温暖のせいか一年中蔓延っている。お蔭で天ぷら、おひたし、味噌汁、チヂミ、炒め物など日常的に食べている。多少苦みがあるのが美味である。

私の飲料水は「ジゴクノカマノフタ」である。

全草を採って乾燥させ、煎じたのち2リットルボトルに入れて冷蔵庫へ保管する。25年前より永永と続けている。「地獄の釜の蓋」と漢字で書くとより一層私の身体が強健になったように感じられて気に入っている。大病を患わぬよう今後も続けようと思っている。

坪庭を包む地獄の釜の蓋   トヨ子